疎結合

システムの構成要素間の結びつきや互いの依存関係、関連性などが弱く、各々の独立性が高い状態のこと。逆に、要素間の結びつきが強く独立性が低い状態のことは「密結合」という。

疎結合のメリット

密結合では、各ソフトウェアやシステムが強く繋がっていて、その中の一つに修正を加えると、他の部分に影響が出てくる可能性が高い。また、何か加えると、他の部分と繋がっているため、例えば言語の選択の自由度が低くなることもある。疎結合では、それぞれのシステムはお互いに基本的に別々で、自由度が高く、一つの部分を変えても全体をテストしないという利点がある。

規模の小さいシステムでは密結合でも問題がないだろう。なぜかというと、システムの部分の関係性がまだ見えやすく、それをわざわざ別々にする必要がないためだ。しかし、大きな企業ではシステムも大きく、密結合の場合どこがどう繋がっているか分かりにくくなる。これにより、システムに修正などを入れることのリスクがとても高く、非常にコストと時間がかかる作業となり、DXを進める上で問題となることが多い。