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経産省:中堅・中小企業等DXの優良事例選定を開始
2022年2月10日、経産省は「DXセレクション」という、DXにおける中堅・中小企業等のモデルケースとなるような優良事例の発掘及び選定を行う取り組みを発表しました。
経産省は今までDX銘柄やDX認定制度等の施策を展開してきましたが、上場企業を対象としたDX銘柄の選定では大企業が多く、、中堅・中小企業等においてDXに向けてのアプローチを考える際に、これらの好事例を参考にしにくい場合もある故に、本取組を始めたとのことです。
今回の募集は下記2点に該当する企業から選定されるそうです:
- 経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、IoT・ビッグデータ・AI等を活用して地域課題の解決を図るとともに、地域経済の発展に資する取組を地方版IoT推進ラボに選定している。(現在、全国105地域の取組を選定)
- 資本金の額又は出資の総額が10億円未満の法人並びに常時使用する従業員の数が2,000人以下の法人、又は、相当規模の事業者
中堅・中小企業等におけるDXの優良事例を選定します(経産省)
NTT東日本:成田空港での自動運転と5Gの実施検証
2022年2月10日、NTT東日本は、株式会社ティアフォー、KDDI株式会社と成田国際空港株式会社、4社合同で国土交通省航空局主催「空港制限区域内における自動走行の実現に向けた検討委員会」における自動運転レベル4相当の導入に向けた実証実験の枠組み及び総務省「令和3年度課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」に参画したことを発表しました。
4社は2022年2月14日から2022年2月28日の間、国内空港で初めて、ローカル5G及びキャリア通信を活用した成田国際空港制限区域内における遠隔監視型自動走行バスの実証実験を行うそうです。
具体的には、4社は自動運転車両「GSM8」を用いて、成田国際空港制限区域内を自動走行(ドライバー有り)し、制限区域内の実装に向けて課題抽出を行います。また、複数の車載カメラ映像を用いた遠隔監視等のための通信インフラとして、ローカル5G及びキャリア通信による冗長化を行い、本構成における遠隔監視等の技術的な検証を行うとのことです。
これにより、国土交通省航空局の企図する2025年レベル4相当自動運転の実現に向けて貢献し、ローカル5G等を活用して成田国際空港へのレベル4相当自動運転の実装や他空港への普及展開につなげることを目指しているそうです。
国内空港初、成田国際空港でローカル5G等を活用した自動運転バス実証を実施(NTT東日本)
スタディプラス:河合塾が「Studyplus for School」の導入を拡大
2022年2月14日、スタディプラス株式会社は学校法人河合塾と、2022年度より河合塾の全国52校舎で「Studyplus for School」を導入することを発表しました。
「Studyplus for School」は「Studyplus for School Enterprise」の一部であり、大手教育機関各社の基幹システムとデータを連携することで、管理部門の売上管理から教室部門の学習管理までデータを一元化し、経営及び業務の効率化と高度化を実現できるとのことです。
河合塾では、2021年度から一部の校舎で「Studyplus for School」を導入し、その結果として生徒の成績、チューターの指導力向上に効果が見られたことから、今回導入規模を河合塾全52校舎に拡大することを決定したそうです。
具体的な効果として、生徒からは「これまでは授業で塾に行ったときにしかチューターと話せなかったけれども、Studyplusでいつでも相談できる」といったポジティブな声が聞かれ、スタッフへのアンケート調査においても、約80%が、生徒とのコミュニケーションの頻度と指導の質が向上したと答えているとのことです。また、継続的にStudyplusを利用し学習している生徒とそれ以外の生徒で、模試の成績結果を比較したところ、前者のほうが成績の伸び率がより高いそうです。
学習管理プラットフォーム「Studyplus for School」、河合塾全校舎で導入。河合塾基幹教育システムとデータ連携しDXを推進。(スタディプラス)
いかがでしたでしょうか。少しでもDXに取り組む経営者・リーダーの皆さまにとって役立つ情報があれば幸いです。週刊DXニュースは毎週火曜日に掲載しています。来週もぜひお楽しみください。