電通のDX調査2021やマイクロソフトとソフトバンクの5Gビジネス創出など:週刊DXニュース(2022/5/10号)

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株式会社電通: 「マーケティングDX調査2021」を実施

株式会社電通は、企業の役職者(経営者・役員・本部長/部門長・部長職以上)364名を対象に、「マーケティングDX調査2021」を実施しました。

本調査では、「マーケティングDX」を”生活者を中心に捉え、デジタルを活用した新たな顧客体験の創造を通じた事業・マーケティング活動全般の変革”と定義し、【図表1】に示す⓪DX戦略(ビジョン、顧客志向性、DX進捗度)とマーケティングDX推進に重要な4つの領域(①顧客体験変革、②システム変革、③データ・人材変革、④組織・業務変革)における自社の取り組み状況や重要度などを聴取し、2020年に実施した調査との経年比較や、マーケティングDXで成果を創出している企業の特徴・傾向を分析したとのことです。

図表1.png
【図表1】電通が定義するマーケティングDX領域
出典:https://www.dentsu.co.jp/news/release/2022/0422-010514.html

この分析よる主なファインディングスとして、下記の3つが提示されました。

  1. マーケティングDXの取り組みを進めている企業は86.8%に上り、成果が出ている企業も49.6%(2020年)から60.4%(2021年)に増加した
  2. マーケティングDX関連領域①~④における取り組みは、「金融」「情報通信」で前年より進展しており、「消費財」は横ばい
  3. 「マーケティングDXで成果を創出している企業」は、そうでない企業と比べて、人材や組織、顧客体験を重視する傾向が見られた

各ファインディングスの詳細については下記URLをご確認ください。

電通、「マーケティングDX調査2021」を実施

日本マイクロソフト株式会社: 5Gビジネス創出に向けたプロジェクトをソフトバンク株式会社と立ち上げ

日本マイクロソフト株式会社は2022年4月25日、5Gビジネス創出に向けたプロジェクトをソフトバンク株式会社と立ち上げることを発表しました。

日本マイクロソフトは、通信業界の抱える収益減および費用増の課題に対して、主に 5G/6G を活用した B2B ビジネス拡大をご支援する「各業界キープレイヤーとのエコシステム」、主に B2C ビジネス領域拡大をご支援する「データ利活用のためのソリューションと実績」、次世代の通信インフラを支える「キャリアグレードのハイブリッド・ハイパースケールインフラ (Azure for Operators)」を軸に支援を展開していくとのことです。

各業界キープレイヤーとのエコシステムの構築においては、これまで 5G を活用したビジネス創出支援に向けたプロジェクトをソフトバンク株式会社と新たに立ち上げ、またテクノロジラーニング、アイディア創出およびハッカソンによる MVP (Minimum Viable Product) 作成の支援を含めた取り組みを近日開始予定とのこと。

What’s Next for Communication and Media in Japan
出典:https://news.microsoft.com/ja-jp/2022/04/25/220425-whats-next-for-communication-and-media-in-japan/

What’s Next for Communication and Media in Japan 通信・メディア業界における DX 推進に向けた取り組み

一般社団法人iCD協会: DX、AI等に対応したITSSの進化版「WingsⅡ」の提供を開始

一般社団法人iCD協会は、株式会社NTTデータユニバーシティと共同で、DX、AI等に対応した新フレームワーク「WingsⅡ」を策定、提供を開始しました。

iCD協会では、前バージョンの「Wings」を2021年11月より以下のような対応を推進する目的でITスキル標準(以下、ITSS)を基軸とし、提供しています。

1)ITSS の職種はそのままで、価値創造やマネジメント等を担う職種/専門分野を定義できる。
2)ITSS の既存の職種について、近年の技術動向視点で専門分野を見直すことができる。

この「Wings」は、iCD協会がグローバルスキル標準であるSFIA(Skills Framework for the Information Age:世界で最も利用されているIT人材の育成や評価のためのスキル標準)Ver.7とコラボレーションして構築されています。

今回の「WingsⅡ」は2021年9月末に発表されたSFIAの最新バージョンであるVer.8を用いて、職種/専門分野の双方を見直しを行い完成させたもので、「Wings」の進化系と位置付けたとのことです。

出典:https://www.icda.or.jp/wp-content/uploads/2022/05/NEWS_iCDA_WingsII-Release_20220509.pdf

Wings のフレームワーク3種の構成は、上表のとおりです。
詳細は下記URLをご確認ください。

【5/9公開】DX、AI等に対応したITSSの進化版「WingsⅡ」の提供を開始しました

いかがでしたでしょうか。少しでもDXに取り組む経営者・リーダーの皆さまにとって役立つ情報があれば幸いです。次回のDXニュースは5月24日に掲載します。次回もぜひお楽しみください。