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IPA:「DX実践手引書 ITシステム構築編」を公開
2021年11月16日、独立行政法人情報処理推進機構(以下:IPA)は、これからDXに取り組み始める、もしくは取り組みの途中にあるDX推進担当者向けに「DX実践手引書 ITシステム構築編」を公開したことを発表しました。
本書は全3章で構成され、主に以下について取り上げています:
- DXの目的や位置付け等、DXを実現するための考え方についての説明
- DXにおけるITシステムのあるべき姿として、「社会最適」「データ活用」「スピード・アジリティ」という三つの要素の解説
- 上記に対する具体的な技術的アプローチとして中でもマイクロサービスやデータ活用などについて、様々な事例や考慮点の紹介
- 現行システムの全体把握や使用復元の方法論などを含む『DX実践手引書 ITシステム構築編 レガシーシステム刷新ハンドブック』
もう一つの特徴として、DX先進企業22社へのヒアリング調査を踏まえ、DXを実現するためのITシステムとそれを構成する技術要素群の全体像の「スサノオ・フレームワーク」もあります。
プレス発表 DX未着手・途上企業の担当者向け「DX実践手引書 ITシステム構築編」を公開(IPA)
矢野研究所:国内企業のIT投資に関する調査
2021年11月18日、株式会社矢野経済研究所は、2021年度の国内民間企業のIT投資実態と今後の動向について調査を実施し、その結果を公開したことを発表しました。結果の一部を紹介します。
最初に、国内民間企業のIT市場規模は前年度と比較して、0.6%で微増し、12兆9,700万円と推計したそうです。コロナ禍により、特に中堅中小企業を中心にIT投資案件の中止や先送りをした企業が多かったそうです。これに対して、大企業では計画通りにIT投資が実施されことがほとんどであり、テレワーク実施に向けた環境整備や、デジタル化や事業変革の必要性を認識した企業によるIT投資が加速したことで、前年度比横ばい程度で推移したとのことです。
アンケート調査でコロナ禍によるデジタル化への取組み状況の変化について尋ねたところ、55.2%の企業がデジタル化への取組みが前進したと回答(大きく前進した: 9.7%、やや前進した: 45.5%)し、コロナ禍のデジタル化への影響が大きかったと考えられます。
今年度先送りされたIT企画の実施、DXの活発化、5GやAIとIoTの普及により、市場は堅調に推移する見通しだそうです。
詳細と全体のレポートは下記URLからアクセスできます。
国内企業のIT投資に関する調査を実施(2021年)(矢野経済研究所)
ぐるなび:「ぐるなび仕入モール」の先行オープン
2021年11月17日、株式会社ぐるなびは、飲食店とサプライヤーをつなぎ、新たな価値を提供する食材受発注支援事業への本格参入に向けて、飲食店向け業務用食材・資材仕入れ専用のECサイト「ぐるなび仕入モール」を先行オープンしました。
まずは先行オープンとして、厳選されたサプライヤーから約13,000点を出品。今後は全国のサプライヤーが出品可能となり、2022年4月には20,000点を超えるラインナップを目指し本格オープンを予定しているそうです。
「ぐるなび仕入モール」は、食材や飲料、テイクアウト用の資材等、定番商材から付加価値の⾼い商材が揃う品揃えや、価格や生産地等で絞り込みができる仕入れに特化した検索機能が特徴とのことです。
飲食店向け業務用食材・資材仕入れ専用のECサイト 「ぐるなび仕入モール」(ぐるなび)
いかがでしたでしょうか。少しでもDXに取り組む経営者・リーダーの皆さまにとって役立つ情報があれば幸いです。週刊DXニュースは毎週火曜日に掲載しています。来週もぜひお楽しみください。