ドコモの地域DX支援、スクーの高等教育機関向けDXプラットフォームど:週刊DXニュース(2021/06/22号)

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山口県のDX。ドコモと連携し推進目指す

山口県は21日(株)NTTドコモ、及び山口県デジタル技術振興財団と連携し、やまぐちDX推進拠点における5G環境の整備とソリューション展開等により、山口県の地域課題の解決及び新たな価値の創造に取り組むための協定を締結したと発表しました。県がデジタルトランスフォーメーション(DX)の全県的な展開を目指して山口市内に今秋設置するDX推進拠点にドコモが高速通信規格「5G」の通信環境を整備していくとのことです。

NTTドコモは5G(ローカル5G)をはじめとした知見を活かし、これまでにも埼玉県福井県等でもDXを支援しています。今後の動きに注目です。

山口県のDX推進拠点、ドコモと連携

日本マイクロソフト、消費財製造業のDX支援新プログラム策定

日本マイクロソフトは消費財製造業向けのDX(デジタルトランスフォーメーション)支援施策を拡充します。顧客との「伴走」を掲げる新プログラムを策定し、計画立案から実行までを支援するとされています。マイクロソフトが自社で培ったDXのノウハウをベースとして、同社のクラウド製品の利用につなげるプログラムで、顧客のシステム部門だけでなくビジネス部門も巻き込み、ビジネスモデルや働き方、企業文化の変革に貢献する狙いのようです。

新プログラムでは、マイクロソフトと顧客企業が一体となりDXの推進計画を立案。この計画に沿って実行する取り組みを固め、Azure、Microsoft 365、Dynamics 365や「デジタルフィードバックループ」ソリューションを提案していくとのことです。

TeamsやAzureの採用が活発化する中で、ツールだけではなく組織構造の問題まで切り込んでさらに大きなバリューを発揮していこうというマイクロソフトの意思が感じられる取り組みです。マイクロソフトのDXに関する思想はDX Review編集部でもオリジナル記事を作成していますのでぜひご覧ください。

日本マイクロソフト 消費財製造業のDX支援策を拡充 顧客と「伴走」する新プログラム策定(Yahooニュース)

Schoo、「授業中はもちろん、授業前から授業後までオンラインの教育フローを一元化」高等教育機関DXプラットフォーム『Schoo Swing(β版)』を提供開始

インターネットでの学びや教育を起点とした社会変革を行う株式会社Schooは、高等教育機関DXプラットフォーム『Schoo Swing(β版)』(読み:スクー スウィング)」を2021年6月18日(金)に提供開始しました。国内提供第一弾として、近畿大学の理工学部情報学科で同日よりテスト導入を開始したとのことです。

同プラットフォームは、オンラインでのライブ・オンデマンド形式の授業に加えて、ハイフレックス形式の授業にも対応。それらを組み合わせて最適なハイブリッド型教育が行える環境を構築できることが価値となります。また、授業を管理するCMSやライブ授業を実施するTV会議システム、教材配布や学習データを管理するLMS(ラーニング・マネジメント・システム)など、複数のツールを組み合わせて対応することが多い複雑なシステム構成を、同プラットフォーム1つで代替でき、教員の授業以外の作業負荷削減にも期待できるようです。

スクーと言えば日本におけるMOOCの先駆け的存在として有名ですが、今回の展開は大胆な決定かつ合理的な選択に見えました。スクーが自社で培った長年の経験や知見は高等教育機関やその他大手SIerがこれから検討を始める問題・課題を既に乗り越えている可能性もあり、教育分野のDXは新型コロナウイルスの影響もあって今世の中に求められているサービスだと感じたからです。Schoo Swingの今後に期待します。

「授業中はもちろん、授業前から授業後までオンラインの教育フローを一元化」高等教育機関*DXプラットフォーム『Schoo Swing(β版)』を提供開始

NTTデータ、サイバーセキュリティに関するグローバル動向四半期レポート(2021年1月~3月)を公開

株式会社NTTデータは、2021年1月から3月のサイバーセキュリティに関するグローバル動向について調査を実施し、セキュリティ被害の抑止を目的に調査結果を公開しました。このレポートは、サイバーセキュリティ動向の変化を捉えるため、四半期ごとに作成しており、今回は2021年1月から3月の調査結果をまとめたものとなります。

この四半期におけるグローバル動向として、海外移転する個人データの取り扱い方法が変更される2022年の個人情報保護法の改正、約2億円の不正出金が発生した松井証券株式会社の内部不正、米国サイバーセキュリティインフラセキュリティ庁から緊急指令が発令されたMicrosoft社のExchange Serverに生じた脆弱性などを取り上げています。これらに関する事例の解説・分析や分野別動向、セキュリティに関する出来事をタイムラインにまとめて記載されています。また、今後のサイバーセキュリティ動向予測も掲載されています。

サイバーセキュリティに関するグローバル動向四半期レポート(2021年1月~3月)を公開(NTTデータ)

いかがでしたでしょうか。少しでもDXに取り組む経営者・リーダーの皆さまにとって役立つ情報があれば幸いです。週刊DXニュースは毎週火曜日に掲載しています。来週もぜひお楽しみください。